2001年10月
(13252 楽屋に届くバラの花束 つう)
10月01日(月) 13253 あざらしとドリトル先生の逃避行 藍
10月01日(月) 13254 志摩の波間に磯笛を聞く ひわ
10月01日(月) 13255 柿の種ほどの未練が胃のあたり ミャーママ
10月01日(月) 13256 腑にも落ちよと大ジョッキ空け 道草
10月01日(月) 13257 幸せかいあなたを恋した日もあった 風
10月01日(月) 13258 涙でつくる限りなき海 しゅん
10月01日(月) 13259 手に取れば無垢で透明なれど青 はやお
10月01日(月) 13260 冬の訪れ知らす風たち カンちゃん
10月01日(月) 13261 くつくつと土鍋の蓋を揺らすネギ みのり
10月01日(月) 13262 箸を拱き奉行の指図を 凡信
10月01日(月) 13263 最合傘仄かに香る闇の梅 小町
10月01日(月) 13264 心のたががふっと外れる 麦
10月01日(月) 13265 引退を未練残して発表し はやお
10月01日(月) 13266 泣いて笑ってニュース輻湊 たつみ
10月01日(月) 13267 仲秋の月を狙ってカメラアイ のら
10月01日(月) 13268 キンモクセイの香り漂う つう
10月01日(月) 13269 事も無く一年がまた巡り来て 蕗
10月01日(月) 13270 大きく見えた怒る後輩 わび太
10月01日(月) 13271 等分に切り分けにくい西瓜だよ 桂
10月01日(月) 13272 彼とあなたにこころ揺らめく 柳雪
10月01日(月) 13273 天窓の月に秘密を覗かれて 藍 (名月尽くし,三河水源から)
10月01日(月) 13274 ギターかすかにムーンリバーを 晴 (ユニセフ大使,オードリーを偲んで)
10月02日(火) 13275 照れながら月光仮面参上し 柳雪 (大阪から)
10月02日(火) 13276 幻住庵にこぼる月光 つう (近江八景石山の月)
10月02日(火) 13277 ほら月がボクの後ろを付いてくる! みのり (子供の目から)
10月02日(火) 13278 笑った月が帽子かぶって たつみ (高原の夜)
10月02日(火) 13279 慕雨巷の辰巳の門を月の客 麦 (名古屋、慕雨巷)
10月02日(火) 13280 露天風呂には月も一緒に 未悠 (露天風呂の月)
10月02日(火) 13281 犬と来て月夜に山羊に会うことも あづさ (中之口川の土手)
10月02日(火) 13282 パームツリーにかかる夕月 小町 (カリフォルニアのゴルフ場の月)
10月02日(火) 13283 子と妻が一緒に「数字の十は何」 道草 (煙突とお月さま)
10月02日(火) 13284 星条旗立つ湖畔望月 ひまわり
10月02日(火) 13285 アフガンの洞窟照らす満月も 白石
10月02日(火) 13286 月下翁には桂男を はやお
10月02日(火) 13287 人狼の声聞こえるか青き月 カンちゃん
10月02日(火) 13288 お皿に揺れる満月玉子 んにゃ
10月02日(火) 13289 肉なしのすき焼きめでる良夜の宴 晴
10月02日(火) 13290 朝帰りする君を臥待ち 小町
10月02日(火) 13291 月光をあびて眠れる鳳凰堂 桂
10月02日(火) 13292 ほめ言葉などどれも月並み みのり
10月02日(火) 13293 名月のかけらを採りに月旅行 はやお
10月02日(火) 13294 ハニームーンに虫歯ずきずき んにゃ
10月02日(火) 13295 村の子の月見泥棒ぞろぞろと のら
10月02日(火) 13296 恋人盗られ月を曇らす わび太
10月02日(火) 13297 満月と輝く教授の後頭部 なるとみや
10月02日(火) 13298 月夜の道に照らす足下 颯
10月02日(火) 13299 平和的解決願う三五夜に 蕗
10月02日(火) 13300 玉兎のついたお餅みんなで 藍
10月02日(火) 13301 今年また田毎の月がでています たつみ
10月02日(火) 13302 ツキを占うこの月のツキ 晴
10月02日(火) 13303 コロコロロ月夜に蛙の子守歌 つう
10月02日(火) 13304 浮き世横笛赤城の月に たつみ
10月02日(火) 13305 誰が涙今宵玉環曇るのは 雪兎
10月03日(水) 13306 もらった蜜柑やけに酸っぱく おはぎ
10月03日(水) 13307 「月光」をムーンライトで追う月夜 柳雪
10月03日(水) 13308 死の商人が時を待ってる たつみ
10月03日(水) 13309 新品の軍靴が倉にぎっしりと 麦
10月03日(水) 13310 ふと気がつけば風は秋色 んにゃ
10月03日(水) 13311 木犀の香に燃え上がる薪能 はやお
10月03日(水) 13312 エンドマークにタイトルロール のら
10月03日(水) 13313 元彼の名前みつけてときめいて 目吉
10月03日(水) 13314 nをつければ月になるひと むう
10月03日(水) 13315 たたずみてクロスワードの迷宮に カンちゃん
10月03日(水) 13316 白黒の幕息をひそめて のら
10月03日(水) 13317 寒きびし親が死んでも句を作る 霞
10月03日(水) 13318 そんな時ほど名句と思う 凡信
10月03日(水) 13319 父ちゃんが唸る風呂場の恨み節 たつみ
10月03日(水) 13320 青いカナリア沖へ漕ぎ出る 道草
10月03日(水) 13321 ため息を最後のページに閉じ込めて みのり
10月03日(水) 13322 古い日記は埋み火のごと ミャーママ
10月03日(水) 13323 故郷の太郎の村に雪降るか たつみ
10月03日(水) 13324 君の後に続く足跡 つう
10月03日(水) 13325 愛、平和今こそ大きく声に出し 蕗
10月03日(水) 13326 献花絶えないひめゆりの塔 ひわ
10月03日(水) 13327 風ざわわざわわと通り抜けるだけ 晴
10月04日(木) 13328 小麦畑に迫る夕闇 みのり
10月04日(木) 13329 納屋のかげキスはほっぺただけってば 藍
10月04日(木) 13330 白いレースの襟はお手製 小町
10月04日(木) 13331 褒められたけど本当は暇つぶし はやお
10月04日(木) 13332 盆景展示市民会館 凡信
10月04日(木) 13333 好きだって事が言えずに夏祭り カンちゃん
10月04日(木) 13334 君のうなじについと目がゆき みのり
10月04日(木) 13335 理髪店息子が研いでる剃刀刃 のら
10月04日(木) 13336 鏡の記憶蘇える午後 小町
10月04日(木) 13337 眺め入り皮肉な笑い飛ばす魔女 はやお
10月04日(木) 13338 イナゴの顔が彼にそっくり たつみ
10月04日(木) 13339 優しさと強さと孤独同居して カンちゃん
10月04日(木) 13340 おかず届けて孫を預かる つう
10月04日(木) 13341 公園で情報交換かまびすし のら
10月04日(木) 13342 百円電池の懐中電灯 麦
10月04日(木) 13343 わだち踏む兵站線は自衛隊 たつみ
10月04日(木) 13344 ちょっとだけよが事の始まり タマ助
10月05日(金) 13345 受験子は父の秘本を盗みみて むう
10月05日(金) 13346 栗泥棒が踏んづけたイガ ひわ
10月05日(金) 13347 一斉に烏飛び立つ暮の秋 霞
10月05日(金) 13348 かまどうま君お久しぶりね たつみ
10月05日(金) 13349 きゃっと言いカヨワイ女演出し 目吉
10月05日(金) 13350 ミッドナイトに髭をジョリジョリ 小町
10月05日(金) 13351 300年ぶりに目覚めた吸血鬼 カンちゃん
10月05日(金) 13352 まさか連句は……あるよ、マジかい!? 吟遊
10月05日(金) 13353 世に春のある限り咲く桜花 麦
10月05日(金) 13354 富士のお山も微苦笑してる 凡信
10月05日(金) 13355 若返る中高年の赤ヤッケ 桂
10月05日(金) 13356 ついおだてられ街を徘徊 はやお
10月05日(金) 13357 軽トラの産み立て卵いかがです 藍
10月05日(金) 13358 今日のおやつは手作りケーキ カンちゃん
10月05日(金) 13359 跳び箱で初めて5段飛べちゃった みのり
10月05日(金) 13360 からたちの実はまるくきんいろ 風
10月05日(金) 13361 空高く小鳥の声の透き通る 桂
10月05日(金) 13362 雪の降る夜の母のお話し つう
10月05日(金) 13363 物置に信楽焼の古火鉢 桂
10月06日(土) 13364 登り釜にも御神酒供えて ひわ
10月06日(土) 13365 呑兵衛の口実一つまた一つ 晴
10月06日(土) 13366 どうせいつかは朽ち果てる身よ ミャーママ
10月06日(土) 13367 しわぶきもまじる十夜のお念仏 たつみ
10月06日(土) 13368 他力本願後はお任せ のら
10月06日(土) 13369 ストッパー荒れたマウンド踏みしめて 柳雪
10月06日(土) 13370 冬空のもと祈りはひとつ みのり
10月06日(土) 13371 生きていていいんだよという声きこえ 風
10月06日(土) 13372 掘り上げられる花の球根 桂
10月06日(土) 13373 胸の底覗いてみてるショーウィンドウ 小町
10月06日(土) 13374 シリコンバレー翳るIT 晴
10月06日(土) 13375 リストラに負けちゃいられぬおやじ殿 蕗
10月06日(土) 13376 無口なはずが近頃多弁 桂
10月06日(土) 13377 栗きんとんゆうべは二列あったのに 藍
10月06日(土) 13378 兄弟げんか勝は弟 つう
10月06日(土) 13379 太陽に吼えていたのは裕次郎 のら
10月06日(土) 13380 錆びたナイフで削る鉛筆 たつみ
10月07日(日) 13381 言い訳を考えて買う万馬券 タマ助
10月07日(日) 13382 雨上がりには虹が出るから みのり
10月07日(日) 13383 CDの金子由香利と再会す 道草
10月07日(日) 13384 あのとき言えぬ想い抱きて 柳雪
10月07日(日) 13385 踏切の遥か向こうに白い峯 道草
10月07日(日) 13386 黒ずんできた軒の干柿 麦
10月07日(日) 13387 炊き立ての零余子ご飯を隣家にも 蕗
10月07日(日) 13388 使い込まれた根来のお重 桂
10月07日(日) 13389 新羅より伝えられたる新文明 未悠
10月07日(日) 13390 狛犬まもる古いお社 たつみ
10月07日(日) 13391 青蔦は生命盛んに茂りおり 小町
10月07日(日) 13392 ぶんぶく茶釜でどうぞ一服 狸
10月07日(日) 13393 篠笛とバイオリンとの二重奏 麦
10月07日(日) 13394 ため息つきぬ秋の日は暮れ つう
10月07日(日) 13395 胸キュンを忘れて久し手酌酒 タマ助
10月07日(日) 13396 テレビ画面は河豚の豊漁 晴
10月08日(月) 13397 離婚劇憎み合うのも疲れ果て みのり
10月08日(月) 13398 鞘にはまらず光る村正 柳雪
10月08日(月) 13399 かび臭く静まりかえる博物館 桂
10月08日(月) 13400 イタリア年の行事賑やか 未悠
10月08日(月) 13401 逃げ出したサッカーボール追いかける カンちゃん
10月08日(月) 13402 夢は叶うよ諦めないで 桂
10月08日(月) 13403 宝くじ百枚買って一万円 のら
10月08日(月) 13404 諭吉親父の唱える平等 つう
10月09日(火) 13405 天へ向けはしご車登る下町娘 未悠
10月09日(火) 13406 鐘霞む夜の月は淡くて 小町
10月09日(火) 13407 安寧を祈りて捧ぐ花一枝 晴
10月09日(火) 13408 邪魔をするのはいつも恋猫 キリマンジャロ
10月09日(火) 13409 編みかけの春のセーター部屋の隅 麦
10月09日(火) 13410 あなたがこれで三人目なの はやお
10月09日(火) 13411 にんまりと鬼女が包丁研いでいる 霞
10月09日(火) 13412 田楽能も今がたけなわ 道草
10月09日(火) 13413 山迫る故郷の駅に降りたって 藍
10月09日(火) 13414 おおきくひとつ息をしてみる たつみ
10月09日(火) 13415 歯科医院ベッドのような診察台 桂
10月09日(火) 13416 ちょび髭眼鏡意外とやさし つう
10月09日(火) 13417 無灯火の自転車止めた老巡査 たつみ
10月09日(火) 13418 夜風のはこぶ香金木犀 桂
10月09日(火) 13419 ふと見ればそぼ降る雨が降り出して みのり
10月09日(火) 13420 アクセルを踏む高速道路 藍
10月09日(火) 13421 行く先の見えない恋を乗せたまま 柳雪
10月10日(水) 13422 今宵私の愛の埋葬 小町
10月10日(水) 13423 静けさは秋の化野虫の声 みかん
10月10日(水) 13424 空爆続くアフガンの地に キリマンジャロ
10月10日(水) 13425 イマジンをコピーしている我が息子 目吉
10月10日(水) 13426 サル目ヒト科でなくて人間 麦
10月10日(水) 13427 宇宙的規模で見たなら見えるかな はやお
10月10日(水) 13428 緑の平野青い海原 蕗
10月10日(水) 13429 かあさんと「ふるさと」唄う夕間暮れ 晴
10月10日(水) 13430 湯豆腐うれしポン酢きかせて むう
10月10日(水) 13431 おとといか昨日だったかもう忘れ ミャーママ
10月10日(水) 13432 無人島でのサバイバルゲーム 小町
10月10日(水) 13433 昭和基地最新機器に囲まれて むう
10月10日(水) 13434 誰かが叩く玄関のドア カンちゃん
10月10日(水) 13435 核戦争運命の日の予兆あり 道草
10月10日(水) 13436 流れ星つと赤い尾をひく 風
10月10日(水) 13437 寝返りをした子の息のやすらけく 藍
10月10日(水) 13438 パートの仕事今日でおしまい たつみ
10月10日(水) 13439 地下鉄の回数券がポケットに 蕗
10月10日(水) 13440 迷路の東京いつも迷子に つう
10月10日(水) 13441 三不惑誓い幾度もたてた人 桂
10月10日(水) 13442 孔子の教え今に実践 みかん
10月10日(水) 13443 体育会系みたいだとからかわれ タマ助
10月11日(木) 13444 紅をまといて百日紅咲く みのり
10月11日(木) 13445 草引けば空蝉ひとつふたつみつ たつみ
10月11日(木) 13446 受賞の通知届く夕映え 蕗 (ノーベル化学賞)
10月11日(木) 13447 嬉しくて酒悲しくて酒を飲み 小町
10月11日(木) 13448 今なら言える君が好きだと みのり
10月11日(木) 13449 野菊抱き走れば少女風になる 凡信
10月11日(木) 13450 守られている事の不安に カンちゃん
10月11日(木) 13451 沖縄の海あくまでも青く澄み 麦
10月11日(木) 13452 スクーバダイブマリンジェットと のら
10月11日(木) 13453 長いめのキムタク風の髪揺れて つう
10月11日(木) 13454 ギターかかえたボランティアたち 桂
10月11日(木) 13455 イマジンが語る報復の愚かしさ のら
10月11日(木) 13456 風よ伝えて世界めぐって 道草
10月11日(木) 13457 ふくろうの知恵を貰いに森に行く 未悠
10月11日(木) 13458 近頃とんと視力衰え タマ助
10月12日(金) 13459 都合よく見えぬと主張したたかに みかん
10月12日(金) 13460 鏡に向かいぬりつぶす皴 みのり
10月12日(金) 13461 老夫婦稲刈り残す化粧田(けわいでん) たつみ
10月12日(金) 13462 豊作なので実入り少なし はやお
10月12日(金) 13463 人買いに売られた子らの明日はどこ? カンちゃん
10月12日(金) 13464 そんな病気はモ〜たくさんよ みのり
10月12日(金) 13465 きれいだと箱缶袋捨てられず 桂
10月12日(金) 13466 夢を叶えし伊予の姫君 柳雪
10月12日(金) 13467 花万朶囀りの中旅に出る 桂
10月13日(土) 13468 無常の煙揺らす春風 ミャーママ
10月13日(土) 13469 草餅を爺のこさえた大皿に 晴
10月13日(土) 13470 恩師囲んで打ち上げパーティー 霞
10月13日(土) 13471 取り戻すいつもの私家まじか 桂
10月13日(土) 13472 名誉のキズを舐める雄猫 小町
10月13日(土) 13473 東北をブタクサ前線北上中 麦
10月13日(土) 13474 都会で仰ぐ星の無い空 蕗
10月13日(土) 13475 遅いめし食っても匂うテレビン油 藍
10月13日(土) 13476 夢の自画像大器晩成 桂
10月14日(日) 13477 熟年もにわか舞妓のだらり帯 つう
10月14日(日) 13478 花の名残を愛でるひととき 小町
10月14日(日) 13479 自然に目をやれる平和の有り難さ ひわ
10月14日(日) 13480 朝寝楽しむ土曜日曜 柳雪
10月14日(日) 13481 家事労働お金にするといくらかな 蕗
10月14日(日) 13482 女性ばかりの温泉めぐり 桂
10月14日(日) 13483 くりきんとん食めばほろほろ父恋し 風
10月14日(日) 13484 詩心誘う秋の夕風 桂
10月15日(月) 13485 ネットカフェ灯したままに夜は長く 藍
10月15日(月) 13486 語らいながら柿の皮剥く つう
10月15日(月) 13487 小春日のテレビ画面に吾亦紅 みのり
10月15日(月) 13488 カブールに発つ息子見送り 未悠
10月15日(月) 13489 お守りをあちらこちらでかき集め 霞
10月15日(月) 13490 土着宗教否定する民 カンちゃん
10月15日(月) 13491 価値観が違うと言えどああ無情 はやお
10月15日(月) 13492 三行半が書留で着く 小町
10月15日(月) 13493 この橋を渡ればそこは隣町 蕗
10月15日(月) 13494 祭囃子に誘われており 霞
10月15日(月) 13495 人込みにかすかに混じる草いきれ みのり
10月15日(月) 13496 モトクロッサー泥に汚れて むう
10月15日(月) 13497 ボール追う汗は飛び散るゴールイン! つう
10月15日(月) 13498 大吟醸が冷えてまってる たつみ
10月15日(月) 13499 それなりに流行廃りを操作して 不用之助
10月15日(月) 13500 照れと言い訳はおるユニクロ わび太
10月15日(月) 13501 来年のソルトレイクの冬のこと 晴
10月16日(火) 13502 宗教の町湖の町 未悠
10月16日(火) 13503 髪長き読み聞かせするボランティア 麦
10月16日(火) 13504 胡弓の音色流れくる部屋 かずちゃん
10月16日(火) 13505 金色の落ち葉ふみゆく鹿二頭 風
10月16日(火) 13506 峡の宿りを探し求めて しゅん
10月16日(火) 13507 タオル巻きてきぱき動く的屋のボン 不用之助
10月16日(火) 13508 お国訛りを懐かしく聞く みのり
10月16日(火) 13509 桑の実がおいらのおやつだった頃 かずちゃん
10月16日(火) 13510 輪廻実証先端医学 目吉
10月16日(火) 13511 ゆえもなく胸苦しくて春の闇 小町
10月16日(火) 13512 浮かれ猫さえ声をひそめる たつみ
10月16日(火) 13513 永き日に開け放つ庫裏山の寺 桂
10月16日(火) 13514 向田邦子逝きて二十年 蕗
10月16日(火) 13515 飛行機は雲のかなたに消えゆきて 風
10月16日(火) 13516 後に残るはひと色の虹 みのり
10月16日(火) 13517 火吹き竹これは便利とキャンプの子 たつみ
10月16日(火) 13518 尺取り虫の動きなめらか 桂
10月16日(火) 13519 二世代で買った敷地をひとまわり 麦
10月16日(火) 13520 世界一周夢は船旅 ひわ
10月16日(火) 13521 明日から駅前留学始めます タマ助
10月16日(火) 13522 亜麻色の髪とえくぼにひかれ 柳雪
10月17日(水) 13523 通帳とカード株券全部出し 不用之助
10月17日(水) 13524 親の死に目が不和のはじまり 麦
10月17日(水) 13525 犬食わぬ三日もすれば元の鞘 つう
10月17日(水) 13526 しっかり繋ぐ愛の鎖で ひわ
10月17日(水) 13527 自衛隊派遣は今後事後承認 不用之助
10月17日(水) 13528 郵便受けに白いパウダー たつみ
10月17日(水) 13529 湯上りにみんな付けたよ汗も除け 蕗
10月17日(水) 13530 思い出づれば夏の香りす みのり
10月17日(水) 13531 浴衣着て立つ大川の橋の上 霞
10月17日(水) 13532 ここが人気の心霊スポット 小町
10月17日(水) 13533 六文で赤子に食わす飴を買う カンちゃん
10月17日(水) 13534 男に乳の出ぬは哀しき 霞
10月17日(水) 13535 朝の来ぬ夜はないよと鶏の啼く 桂
10月17日(水) 13536 立候補前身辺整理 不用之助
10月17日(水) 13537 捨てるには惜しいとゴミを持ち帰り ひわ
10月17日(水) 13538 嫁と姑見えぬ綱引き 麦
10月17日(水) 13539 負け組は孫が可愛い老夫婦 かずちゃん
10月17日(水) 13540 ビニール袋に金魚一匹 麦
10月17日(水) 13541 汗滲む赤いドレスのフラメンコ つう
10月17日(水) 13542 後姿に胸は高鳴る みのり
10月17日(水) 13543 ピピピピピ皆にお知らせあすの事 かずちゃん
10月18日(木) 13544 農作物に霜の注意を 蕗
10月18日(木) 13545 鉄塔に季節はずれのファン回る 拙閑
10月18日(木) 13546 参加をやめた椅子取りゲーム 赤鈴
10月18日(木) 13547 大空を独り占めする散歩道 ひわ
10月18日(木) 13548 メーラレン湖に夕日落ちゆく 風
10月18日(木) 13549 水中にもぐること無きミズスマシ みのり
10月18日(木) 13550 静寂にひびく子供らの声 霞
10月18日(木) 13551 男等がみんな戦に行った町 麦
10月18日(木) 13552 黒いベールに包む悲しみ 霞
10月18日(木) 13553 海の底曳航されしえひめ丸 蕗
10月18日(木) 13554 蜜柑の花に陽は燦燦と 小町
10月18日(木) 13555 白無垢の姉を見送る初帰省 晴
10月18日(木) 13556 ちょっぴり苦い酔い覚めの水 霞
10月18日(木) 13557 三次会最後の支払い覚えなし 凡信
10月18日(木) 13558 なぜか鮮明甘いささやき わび太
10月18日(木) 13559 雨脚がまたしげくなる君待つ夜 風
10月18日(木) 13560 ホットココアのお鍋コトコト カンちゃん
10月18日(木) 13561 ロッキングチェアーでうとうとおばあちゃん 麦
10月18日(木) 13562 敬老会の写真落ちそう たつみ
10月18日(木) 13563 お茶席で家元の手に見蕩れいて 未悠
10月18日(木) 13564 しびれを切らしまた時計見る ひわ
10月18日(木) 13565 新妻の喪服の襟足きわだちぬ つう
10月18日(木) 13566 闇に浮かぶは白い木蓮 みのり
10月18日(木) 13567 うつつとも夢とも紛う春の雨 柳雪
10月18日(木) 13568 秘密の基地に猫の子を飼う 蕗
10月19日(金) 13569 煙突に切り取られたる青い空 みのり
10月19日(金) 13570 心がけたい早期発見 タマ助
10月19日(金) 13571 バリウムを飲みまな板の鯉となる つう
10月19日(金) 13572 包丁一本さらしに巻いて 不用之助
10月19日(金) 13573 法善寺泣いているよな下り月 小町
10月19日(金) 13574 クローニングが招くエディプス カンちゃん
10月19日(金) 13575 断筆の宣言をしてみたものの 拙閑
10月19日(金) 13576 中途半端が俺の売り物 不用之助
10月19日(金) 13577 名物の温泉卵朝昼晩 桂
10月19日(金) 13578 硫黄食塩鉄に炭酸 蕗
10月19日(金) 13579 化学者は無機物こねて明と暗 わび太
10月19日(金) 13580 妻の心は永遠の謎 麦
10月19日(金) 13581 井戸深くそっとふたするこの夕べ 風
10月19日(金) 13582 死体が沈む伝説の村 たつみ
10月19日(金) 13583 ワトソン君このからくりが判るかね のら
10月19日(金) 13584 お茶のお運び上手い人形 桂
10月19日(金) 13585 ハーブティーひとり飲んでる昼下がり ひわ
10月19日(金) 13586 お暇ですかと電話がかかる つう
10月19日(金) 13587 永田まち干される鰹真紀子節 不用之助
10月19日(金) 13588 いいだし出てる博多ラーメン 柳雪
10月20日(土) 13589 牛骨粉いったいどこへ消えたやら みのり
10月20日(土) 13590 黒マジックが流行るこの頃 麦
10月20日(土) 13591 公園の手品師木々の色を変え ひわ
10月20日(土) 13592 尾瀬はおそらく零下の世界 風
10月20日(土) 13593 牛の有無チェックをかける鍋奉行 赤鈴
10月20日(土) 13594 まいどのことでおせわさまです たつみ
10月20日(土) 13595 春一番禍福お供に冬退治 道草
10月20日(土) 13596 雀の子等がお馬をよける 小町
10月20日(土) 13597 羅漢さん渋茶を注ぎ楽隠居 不用之助
10月20日(土) 13598 五百の中の父に似た像 蕗
10月20日(土) 13599 仇討ちのたすき掛けする息白し 小町
10月20日(土) 13600 初鶴の来る朝に旅立つ 未悠
10月20日(土) 13601 ほんとうに地図の読めない女居て 不用之助
10月20日(土) 13602 震えて渡るあのかづら橋 未悠
10月20日(土) 13603 離さない離れられない生さぬなか むう
10月20日(土) 13604 大家と店子めくる日捲り 窯
10月20日(土) 13605 月末に店賃払う当てがない たつみ
10月20日(土) 13606 野分のあとの深い青空 桂
10月20日(土) 13607 心まで染めゆくごとく照紅葉 柳雪
10月20日(土) 13608 中国琵琶の弦のふるえる 藍
10月20日(土) 13609 舞姫の目は涼やかに腰細く 桂
10月20日(土) 13610 魂までは凌辱されず Katchi
10月21日(日) 13611 犬よりも気位高い家のネコ タマ助
10月21日(日) 13612 あなたの腕を待っているのに みのり
10月21日(日) 13613 また逢う日時期が来たらはつれなくて つう
10月21日(日) 13614 湖水の春にこの恋の闇 小町
10月21日(日) 13615 傷跡も癒えてかさぶた痒くなり ひわ
10月21日(日) 13616 六根清浄カステラを焼く 小町
10月21日(日) 13617 松手入れ精進料理朝飯で かずちゃん
10月21日(日) 13618 ダイエット奨め武蔵丸には 拙閑
10月21日(日) 13619 人前で体重計には乗りがたし つう
10月21日(日) 13620 問診表に嘘は書けない かずちゃん
10月21日(日) 13621 スーパーで受け取りもらう自営業 洋
10月21日(日) 13622 師走呼んでるジングルベルが 桂
10月21日(日) 13623 イブの日のデートはダブルブッキング 柳雪
10月21日(日) 13624 風が疼いて嘘が嘘呼ぶ 蕗
10月21日(日) 13625 ニュースショーモウ聞き飽きた役所節 洋
10月21日(日) 13626 狂牛騒ぎで牛をたらふく つう
10月21日(日) 13627 食後にはいつものように茶を一服 不用之助
10月21日(日) 13628 高僧遷化の朝は爽やか 麦
10月21日(日) 13629 心なし数増している白木槿 桂
10月21日(日) 13630 痛みの現場リストラ中年 不用之助
10月22日(月) 13631 踏み切りがにじんで見える午後三時 みのり
10月22日(月) 13632 買い物帰りの籠に菜の花 にゃん
10月22日(月) 13633 雛祭り女系家族で辛党で 小町
10月22日(月) 13634 お水代わりにまずはビ−ルを ひわ
10月22日(月) 13635 流行り歌聞える港あの人と 不用之助
10月22日(月) 13636 平行線の続く足跡 みのり
10月22日(月) 13637 伊能図をつくる灯りの点々と たつみ
10月22日(月) 13638 煙管はずして長生き念じ 不用之助
10月22日(月) 13639 飲(や)れぬ日が来たれば風になるのみぞ かずちゃん
10月22日(月) 13640 影濃くなりし鵙の早贄 霞
10月22日(月) 13641 里山を登れば秋はなお深く 藍
10月22日(月) 13642 草の実つけた犬が戻りて しゅん
10月22日(月) 13643 くつくつとおでんの煮えるいい香り みのり
10月22日(月) 13644 末の息子はサッカー少年 蕗
10月22日(月) 13645 日韓に虹の架け橋ワールドカップ 拙閑
10月22日(月) 13646 ピリリとキムチ食らうビビンバ わび太
10月22日(月) 13647 運命の駒はそんなに甘くない みのり
10月22日(月) 13648 君の番だよ人生ゲーム 桂
10月22日(月) 13649 待っててね今すぐお風呂あがるから むう
10月22日(月) 13650 黒髪たばね潮鳴りをきく 風
10月22日(月) 13651 大海を渡りし蝶のありと言う ひわ
10月22日(月) 13652 芹を肴につきぬ語らい たつみ
10月22日(月) 13653 花便り信濃の国の平にも むう
10月22日(月) 13654 古いホテルに聖書置かれる 麦
10月23日(火) 13655 フロントでへへののもへじ書いている たつみ
10月23日(火) 13656 待ち人来たらず手持ち無沙汰で にゃん
10月23日(火) 13657 空間を酔いしれさせる荒業師 不用之助
10月23日(火) 13658 スペイン伝統ヒューマンピラミッド 道草
10月23日(火) 13659 満月が砂漠を銀の海に変え ひわ
10月23日(火) 13660 砂にめりこむハイヒール脱ぐ 風
10月23日(火) 13661 拭き込んだ廊下が続く古き宿 つう
10月23日(火) 13662 窓辺に寄れば滝つ瀬の音 みのり
10月23日(火) 13663 黒揚羽ふっと目の前から消えて 霞
10月23日(火) 13664 面影追うて恋しあの人 しゅん
10月23日(火) 13665 点と線たどりあなたの腕の中 キリマンジャロ
10月23日(火) 13666 鈍行だけしか止まらない駅 霞
10月23日(火) 13667 要領よく生きて見たいと思う日も かずちゃん
10月23日(火) 13668 雨くるらしい黒い雲でる たつみ
10月23日(火) 13669 爆弾の雨が育てるテロきのこ 道草
10月23日(火) 13670 生えた砂漠ですぐにひからび はやお
10月23日(火) 13671 腰に手をあててコーヒー牛乳飲む 小町
10月23日(火) 13672 同棲時代の唯一贅沢 凡信
10月23日(火) 13673 それなりの幸せつかみ今他人 のら
10月23日(火) 13674 冠婚葬祭だけの親戚 にゃん
10月23日(火) 13675 金額を迷った時は低い方 みのり
10月23日(火) 13676 国際勢力味方につけて 不用之助
10月23日(火) 13677 敵の敵憎さ棚上げ手を結ぶ わび太
10月23日(火) 13678 ハッピーエンドなる術をしり 不用之助
10月23日(火) 13679 うつむいて愛を告げれば花ひらく みのり
10月23日(火) 13680 今宵抱かれむ春風のなか ミャーママ
10月23日(火) 13681 杉檜マスク欠かさずサングラス のら
10月23日(火) 13682 一円玉を稼ぐ強盗 つう
10月23日(火) 13683 難民へ浄財募る赤十字 蕗
10月23日(火) 13684 優しさの輪で平和を繋ぐ ひわ
10月23日(火) 13685 幼きにちひろの絵本読み聞かせ つう
10月23日(火) 13686 育ったこの子明日は花嫁 柳雪
10月24日(水) 13687 荒波に負けぬようにと泳ぐ魚 みのり
10月24日(水) 13688 西から雨がくる空模様 藍
10月24日(水) 13689 唐傘に絡げた裾の紅絹の色 にゃん
10月24日(水) 13690 足袋のほつれにじゃれる三毛猫 不用之助
10月24日(水) 13691 感情があるかも知れぬロボットも 霞
10月24日(水) 13692 月の都は祭事多くて 小町
10月24日(水) 13693 色もなき風ふく秋といふけれど 狸
10月24日(水) 13694 玉三郎の濡れた唇 タマ助
10月24日(水) 13695 岩砕く波の激しさ恋一途 ひわ
10月24日(水) 13696 彼方の岸にあかりまたたく 風
10月24日(水) 13697 夜も更けて逢坂越えの月心寺 つう
10月24日(水) 13698 振り返らぬと決めし旅立ち 霞
10月24日(水) 13699 ふるさとに涙で告げるさようなら しゅん
10月24日(水) 13700 じゃん拳すればいつも負けるの キリマンジャロ
10月24日(水) 13701 弟が大きいケーキいつも取る 蕗
10月24日(水) 13702 角のパン屋の前で見た虹 カンちゃん
10月24日(水) 13703 インタハイ出場決める水泳会 晴
10月24日(水) 13704 応援席には校長先生 のら
10月24日(水) 13705 弁当を豪華に見せるやり手ママ みのり
10月24日(水) 13706 花は見頃の城趾公園 霞
10月24日(水) 13707 春嵐別れの数だけ出会いあり 道草
10月24日(水) 13708 猫のお墓も若草のなか 藍
10月24日(水) 13709 お供えに魚の形のらくがんを のら
10月24日(水) 13710 姉の不器用父にそっくり 蕗
10月24日(水) 13711 真っ白な髪が百姓まだ止めぬ たつみ
10月24日(水) 13712 干物あぶって丼飯を 不用之助
10月24日(水) 13713 裏木戸を攻める木枯らし一番が 桂
10月24日(水) 13714 黄金に輝く石蕗の花 にゃん
10月25日(木) 13715 宝くじ買ってみたいと妻が言い 不用之助
10月25日(木) 13716 河豚の肝なら命懸けても タマ助
10月25日(木) 13717 死するのも哲学なりと嫌な奴 にゃん
10月25日(木) 13718 さても苦手なジェットコースター みのり
10月25日(木) 13719 大空を切り取って行く飛行雲 ひわ
10月25日(木) 13720 白球おって今日も日暮れる 風
10月25日(木) 13721 街中をカラス一族氾濫し 不用之助
10月25日(木) 13722 石原都知事かける号令 霞
10月25日(木) 13723 いっせいに右向け右が本心か 凡信
10月25日(木) 13724 天を仰いで向日葵の咲く 小町
10月25日(木) 13725 身に余る光貰った幸不幸 はやお
10月25日(木) 13726 ノーテンキですむ人生有りや 不用之助
10月25日(木) 13727 兵の夢の跡地に生を受け カンちゃん
10月25日(木) 13728 こんな小さな地球の上で のら
10月25日(木) 13729 風吹く日雨の降る日は君想う 蕗
10月25日(木) 13730 花紅くして命短く にゃん
10月25日(木) 13731 板さんの鰆さばきが運の尽き 不用之助
10月25日(木) 13732 三つで捨てた子との再会 麦
10月25日(木) 13733 おっかあと呼んでくれとはそりゃあ無理 たつみ
10月25日(木) 13734 食糧投下たっぷり芝居気 わび太
10月25日(木) 13735 憎しみをすり替える術は誠意だけ にゃん
10月25日(木) 13736 あんな彼氏と別れ正解 柳雪
10月26日(金) 13737 桟橋にポツリと残る赤い傘 ひわ
10月26日(金) 13738 チャップリンさえ帽子を忘れ 不用之助
10月26日(金) 13739 デブだって笑い飛ばすよ喜劇なら はやお
10月26日(金) 13740 来年の手帳鬼が覗いて のら
10月26日(金) 13741 花嫁は黒い口紅ハロウィーン 小町
10月26日(金) 13742 胸がときめくモンローウオーク キリマンジャロ
10月26日(金) 13743 戻らない河の流れに身をまかせ たつみ
10月26日(金) 13744 落ち葉一枚土に還る日 晴
10月27日(土) 13745 新しい命を守る儀式あり タマ助
10月27日(土) 13746 金銀の帯締める乙姫 未悠
10月27日(土) 13747 玉手箱開けてびっくり三行半 小町
10月27日(土) 13748 掻き曇る空大粒の雨 桂
10月27日(土) 13749 さあ乗りな俺のダンプの助手席に むう
10月27日(土) 13750 煙草の匂い厚い胸板 のら
10月27日(土) 13751 太陽に身を焦がしたる夏の蝶 小町
10月27日(土) 13752 蘇鉄の花はまっすぐに咲き かずちゃん
10月27日(土) 13753 手に採ればサラッと逃げる白い砂 不用之助
10月27日(土) 13754 事の真相未だ解けずに 蕗
10月27日(土) 13755 かあさんのへそくり消えてもう三日 たつみ
10月27日(土) 13756 大あくびする陽だまりの猫 ミャーママ
10月27日(土) 13757 この家の主人面する奴がいる ときよ
10月27日(土) 13758 ルンバタンゴと踊りつづけて 元子
10月27日(土) 13759 手がかりはガラスの靴の方いっぽ ミャーママ
10月27日(土) 13760 ポプリの香りふと枕べに 元子
10月27日(土) 13761 兄さんの彼女にちょっと嫉妬して 直子
10月27日(土) 13762 テケテケテンと獅子舞はゆく 元子
10月27日(土) 13763 暮れなずむ桜花の里は花ざかり 芙美 (市民キャンパス連句祭)
10月27日(土) 13764 リアルに撮るな!五十過ぎたら 藍
10月27日(土) 13765 不得手ゆえ退屈をする物理学 拙閑
10月27日(土) 13766 どんな動作も滑稽なとき 不用之助
10月27日(土) 13767 明日には見知らぬ人となる君の みのり
10月27日(土) 13768 永遠というコロン置き去り 晴
10月27日(土) 13769 五番街へ夜間飛行をするミツコ 柳雪
10月27日(土) 13770 容姿端麗頭脳難有り 不用之助
10月28日(日) 13771 誰彼の別なく吠えるウチの犬 蕗
10月28日(日) 13772 大統領に是非ご出馬を にゃん
10月28日(日) 13773 敷き藁を秋の陽に干す草紅葉 ひわ
10月28日(日) 13774 祖父としだいに背が似るという 麦
10月28日(日) 13775 水入りの郷土力士の大一番 ばび
10月28日(日) 13776 村の自慢は数々あれど 蕗
10月28日(日) 13777 月行きの最終列車は発ちました みのり
10月28日(日) 13778 ぽつんとひとつ残る想い出 小町
10月28日(日) 13779 学園のオフ会未だ彩褪せず 晴
10月28日(日) 13780 何でもかんでもつまみ食いする 麦
10月28日(日) 13781 人肌に生きてる証求めいて 不用之助
10月28日(日) 13782 春暁絡みついた黒髪 小町
10月28日(日) 13783 失恋の度にカーテン替えてみる 蕗
10月28日(日) 13784 間違い探しぜんぶ見つけて かずちゃん
10月28日(日) 13785 懸賞のはがきの宛名暗記する のら
10月28日(日) 13786 ラベルを出して省くひと手間 未悠
10月28日(日) 13787 ワイン手にボレロ聞いてる長い夜 ひわ
10月28日(日) 13788 闘牛場にあがる歓声 たつみ
10月28日(日) 13789 秋風が心のなかを通り過ぎ タマ助
10月29日(月) 13790 小さき炎となる彼岸花 みのり
10月29日(月) 13791 燃えてゆく静かに深き瞋恚の火 にゃん
10月29日(月) 13792 アッシジの丘霧がたなびく 風
10月29日(月) 13793 パシュミナのストールそっと掛ける人 不用之助
10月29日(月) 13794 少年の日の僕が微笑む 小町
10月29日(月) 13795 緑陰のベンチに遊ぶ小鳥たち 桂
10月29日(月) 13796 京都の街ははるか眼下に 風
10月29日(月) 13797 あれ行くは役行者か清明か カンちゃん
10月29日(月) 13798 月光あびる白い形代 麦
10月29日(月) 13799 生命は縁を紡ぎて育まれ カンちゃん
10月29日(月) 13800 愛のたよりを読み返しつつ たつみ
10月29日(月) 13801 揺ぎ無き決意を知った君の背に カンちゃん
10月29日(月) 13802 色とりどりのコスモスの花 みのり
10月29日(月) 13803 銀河系新星雲を追いかけて むう
10月29日(月) 13804 それみたことか魚焦げてる 不用之助
10月29日(月) 13805 もういいの恋の修羅場はもうたくさん 風
10月29日(月) 13806 ばっさり切った髪がぞろりと 藍
10月29日(月) 13807 時ながれ庵密やか薄紅葉 桂
10月29日(月) 13808 訪う人もまれな秋園 にゃん
10月29日(月) 13809 御仏も陣地に隠す供え物 不用之助
10月29日(月) 13810 ダイナモンドが闇に輝く Katchi
10月29日(月) 13811 つと泳ぐタツノオトシゴ知らぬフリ おはぎ
10月29日(月) 13812 竜宮城への道しるべなく にゃん
10月30日(火) 13813 懐かしき昔語りの母の声 みのり
10月30日(火) 13814 バニラの匂い白いエプロン 藍
10月30日(火) 13815 ガーベラを抱えて帰る坂の道 ひわ
10月30日(火) 13816 夕焼け小焼け明日天気に 芳梅
10月30日(火) 13817 引き潮の浜に一羽の鳥あそぶ 風
10月30日(火) 13818 ハーモニカ吹く銀髪の翁 かずちゃん
10月30日(火) 13819 君の目をずっとみつめていたかった みのり
10月30日(火) 13820 いつも見送る最終電車 不用之助
10月30日(火) 13821 雪景色万感の思い包み込み 未悠
10月30日(火) 13822 光集めて氷柱したたる キリマンジャロ
10月30日(火) 13823 無機質の瞳が目撃者犯罪の カンちゃん
10月30日(火) 13824 フリムカナイデフリムカナイデ 小町
10月30日(火) 13825 まっすぐにゴールを目指すスプリンター のら
10月30日(火) 13826 金がいいーって叫んだ娘 はやお
10月30日(火) 13827 めちゃ悔し泳いで減らぬ体脂肪 わび太
10月30日(火) 13828 どうにもならぬそれがさだめさ たつみ
10月30日(火) 13829 人生は片道切符だけの旅 カンちゃん
10月30日(火) 13830 車窓に映る君の横顔 みのり
10月30日(火) 13831 真っ直ぐに見つめて欲しい私だけ カンちゃん
10月30日(火) 13832 気付かぬうちに低温火傷 ひわ
10月30日(火) 13833 嘘ばかりあつめていくと真実に 風
10月30日(火) 13834 ねがいましては割り切れません 不用之助
10月30日(火) 13835 ラマダンに思いもかけぬ弾の雨 麦
10月30日(火) 13836 濡れて届いた冷たい新聞 桂
10月30日(火) 13837 リストラと失業率は急上昇 不用之助
10月30日(火) 13838 はじめて習う折れ線グラフ 桂
10月30日(火) 13839 白球と恋を追いかけ胸弾む 柳雪
10月30日(火) 13840 ロイヤルゼリーぐいと飲み干す 不用之助
10月31日(水) 13841 旅芝居二役三役は序の口で にゃん
10月31日(水) 13842 肩書き好きの成り上がり者 タマ助
10月31日(水) 13843 懐に殿の草履がほっかほか 小町
10月31日(水) 13844 温い言葉が欲しい夜寒に ひわ
10月31日(水) 13845 川霧に答えのない問い問いてみる 風
10月31日(水) 13846 芸者を呼んで三味線を弾く 不用之助
10月31日(水) 13847 茶柱のすっきりと立つ備前腕 未悠
10月31日(水) 13848 投稿欄に名前輝く ばび
10月31日(水) 13849 ひっそりと健気に咲いた花一輪 カンちゃん
10月31日(水) 13850 うらぶれた宿継ぐ孫娘 のら
10月31日(水) 13851 裏木戸をくぐり抜ければ虹たちぬ みのり
10月31日(水) 13852 なだらかな稜新緑の山 桂
10月31日(水) 13853 わたくしが死んでも電話くれるひと 小町
10月31日(水) 13854 思い巡らし毛糸編む夜 桂
10月31日(水) 13855 傍らの鍋でシチューがことことと 霞
10月31日(水) 13856 歓声あがる野外学習 むう
10月31日(水) 13857 とぼとぼとハローワークを後にする たつみ
10月31日(水) 13858 引きずってゆく自らの影 みのり
10月31日(水) 13859 大魔神ピンチの後に登場し むう
10月31日(水) 13860 纏がわりのフォークが冴える 柳雪
10月31日(水) 13861 冬が来る前に積みたる藁の山 麦
10月31日(水) 13862 コオロギたちの夢を連ねて Katchi
10月31日(水) 13863 車ショーバラ色世界痩せモデル わび太
10月31日(水) 13864 諸行無常と方丈に住む にゃん